
選び方
-東京編-
糸リフトとボトックスの違い
糸リフトとボトックスは、どちらも「切らずにたるみへアプローチできる施術」として注目されています。しかし、実際の効果や持続時間がどう違うのか分かりにくく、どちらを選んだらいいか迷っている方も多いでしょう。今回は、糸リフトとボトックスの違いについて詳しく解説します。
糸リフトとは
糸リフトは、特殊な医療用糸を皮下組織に挿入し、たるんだ皮膚や脂肪を物理的に引き上げる施術です。メスを使わず針穴から糸を挿入するため、傷跡が目立ちにくいことで人気があります。
糸にはコグ(棘のような突起)がついており、皮膚内の組織を引っかけ、より高い位置でキープします。糸の種類によって違いはありますが、体内に吸収されるまでの期間は半年~1年、長くとも3年です。糸が溶ける過程で周辺組織のコラーゲン生成を促すので、お肌のハリや弾力の維持に役立ちます。
ボトックスとは
ボトックス(ボツリヌストキシン注射)は、ボツリヌス菌由来の薬剤を注入し、過剰な筋肉の動きを一時的に抑える施術です。表情ジワやエラ張り、フェイスラインのたるみが気になる場合によく使われます。
たるみに関しては、以下の二つが人気です。
- エラボトックス
- ボトックスリフト
咬筋(こうきん)、いわゆるエラの部分にボトックスを注入し、輪郭のボリュームを整える
広頚筋(こうけいきん)という首元の筋肉にボトックスを注入し、フェイスラインを引き締める
たるみ・輪郭に効くのは?
5つのポイントで比較
糸リフトとボトックスは、どちらがよりたるみや輪郭に効果的なのでしょうか。以下の5つのポイントに沿って比べてみましょう。
効果を比較
糸リフトの効果
糸リフトは皮下組織を物理的に持ち上げるので、軽度~中程度のたるみ改善に適しています。アプローチしやすい部位は、ほうれい線やマリオネットライン、二重あごなどです。
挿入された糸が刺激となってコラーゲン生成を促すので、肌のハリやツヤといった効果を感じることもできます。
ただし咬筋(エラ)の張りが気になる場合、糸リフトだけで改善するのは難しくなります。
ボトックスの効果
年齢によって広頚筋(首の前部にある膜状の筋肉)の働きが強くなると、お顔周りの組織が下に引っ張られ、フェイスラインがもたつく原因になります。広頚筋の働きをボトックスで抑えることで、よりすっきりとした印象の輪郭を目指すことが可能です。
また、エラが張ってお顔が大きく見える場合も、ボトックスによる小顔効果が期待できます。
一方でボトックスは筋肉組織に働きかける施術のため、皮膚や脂肪の強いたるみには適していません。
効果が出るまでの時間(即効性)
を比較
糸リフトの即効性
糸リフトは、施術直後からその効果を実感できることが多いです。物理的に組織を引き上げるため、その日のうちにフェイスラインやほうれい線の違いを感じられるでしょう。
ただし、ダウンタイムでむくみが強いときは、効果を感じられるまでに数日ほどかかることがあります。
ボトックスの即効性
ボトックスは早い方だと数日程度で効果を感じられることもありますが、一般的には注入から1~2週間ほどかかります。
糸リフトと比べて即効性は劣りますが、時間をかけて自然に変化していくため、周囲には気づかれにくいでしょう。
ダウンタイムを比較
糸リフトのダウンタイム
糸リフトのダウンタイムは1週間ほどです。引きつり感、腫れ、痛み、内出血などが代表的な症状ですが、日が経つにつれて徐々に落ち着きます。
糸の本数や肌の状態にもよりますが、ダウンタイム中は口が開きにくく感じる方もいます。糸が皮膚に馴染めば改善されますが、それまでは会合や会食などのイベントを避け、あまり口を大きく動かさないように注意しましょう。
ボトックスのダウンタイム
ボトックスのダウンタイムは糸リフトに比べて少ないです。腫れや痛み、内出血が起こることがありますが、ほとんどの場合は数日以内に消失します。
ダウンタイムを最小限に抑えたい方は、ボトックスがより適しているでしょう。
持続期間を比較
糸リフトの持続期間
糸リフトの効果の持続期間は、半年~2年程度です。糸の素材によって違いがあり、目安としてPDOは半年~1年、PLLAは2年、PCLは2~3年ほどその効果が持続します。
できるだけ効果を長持ちさせるには、施術直後に大きく口を開けたり、マッサージで強く擦ったりしないことがポイントです。強く刺激すると糸がずれてしまい、リフトアップ力を低下させる原因になります。
ボトックスの持続期間
ボトックスの効果の持続期間は、3~6か月程度です。エラボトックスの場合、初回の持続期間は3~4か月程度ですが、定期的に施術を受けることで6か月ほど効果が持続することもあります。ただし、短期間で必要以上にエラボトックスを打つと、頬がこけて見えることがあるので注意しましょう。
糸リフトと比較した場合、ボトックスの方が持続期間は短めです。体内に吸収されにくいPCLなどの糸を使うと、その差はさらに広がります。
費用を比較
糸リフトの費用
糸リフトの費用相場は、1本あたり1~10万円程度です。糸の種類やクリニックによって価格に幅がありますが、モニター制度を上手く利用すれば総額が下がることもあります。
顔全体をリフトアップするときに必要な糸の本数は、平均で片側3~6本、両側6~12本程度です。引き上げたい部位の多さやたるみ具合によっては、糸の本数が増えることもあります。
ボトックスの費用
ボツリヌストキシン注射の主流である「ボトックスビスタ」の費用相場は、口角ボトックス 1~3万円、エラボトックス 3~10万円、広頚筋ボトックス 3~6万円程度です。ただし、使用する薬剤や単位数によって大きく違いがあり、韓国製製剤の場合はボトックスビスタの半額程度になることもあります。
予算を抑えたい方はボトックス、高くなっても持続効果が欲しいという方は糸リフトが適しているでしょう。
糸リフトとボトックスの違い
まとめ
糸リフトは皮下組織を物理的に引き上げるため、中程度のたるみ、フェイスラインのもたつきに直接アプローチできます。施術直後からの即効性や年単位の長期持続性も大きなメリットです。コラーゲン生成を刺激するので美肌効果も期待できますが、ボトックスと比べてダウンタイムが長く、費用相場が高めなのがデメリットです。
一方、ボトックスは筋肉に作用し、軽度のたるみやエラ張りを抑えてお顔のボリュームを整えます。ダウンタイムがほぼなく、糸リフトと比べて費用も手頃であることがポイントです。ただし持続期間は3~6ヶ月と短めで、皮膚や脂肪による中程度のたるみにはあまり効果を発揮できません。
ある程度しっかりとした引き上げを求めるなら「糸リフト」、軽度のフェイスラインのたるみやエラのボリューム改善を求めるなら「ボトックス」を検討しましょう。
糸リフトとボトックスの併用は
どっちが先?
糸リフトは皮下組織、ボトックスは筋肉とそれぞれ異なる部位にアプローチするため、併用することで相乗効果が期待できます。たとえば、糸リフトでたるみを引き上げ、ボトックスで咬筋や広頚筋を抑えると、よりシャープな印象のフェイスラインに近づけることも可能です。
糸リフトとボトックスのどちらを先に行うかは、一人ひとりの筋肉や脂肪のつき方、たるみの状態によって異なります。
エラのボリュームが目立つ方は、ボトックスで咬筋を緩めたあとに糸リフトを行うと、糸への負担が減ってリフトアップ効果が長持ちしやすいでしょう。
記事監修医師紹介
矢加部文 医師

- 資格:日本形成外科学会専門医、他
- 所属:日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAPS)、他
- 長崎大学医学部を卒業後、2002年から長崎大学形成外科に入局。長崎大学病院・長崎医療センター・福岡徳洲会病院で形成外科勤務。
- 2011年からはナグモクリニック福岡院に勤めながら、福岡大学形成外科レーザー外来・美容医療を担当。その後、メディアージュクリニックで勤務。
- 2016年に形成外科・美容皮膚科みやびクリニックを開院し、院長を務める。
※学術部分のみの監修となり、医師が具体的なクリニックや施術、商品等を推奨しているものではございません。

糸リフト施術を行っている
クリニック3選
美容クリニック選びで口コミ・評判チェックは欠かせないですよね。ここでは、高評価のクリニックだけを厳選して紹介します(※)。あなたの「なりたい」を実現するクリニックを見つけてください。
- 20代~
30代 - 40代
- 50代
中顔面短縮による小顔を目指す

※画像引用元:Pono clinic公式(https://pono-clinic.jp/menu/small-face-and-face-line/mid-face-vertical-lift/)
治療内容 | 中顔面バーティカルリフト |
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費用 | PCLLA6本:298,000円(税不明) |
主なリスクと 副作用 |
ダウンタイム:2〜3日程度(内出血の場合は1〜2週間程度) リスク/副作用:腫れ・内出血・左右差・違和感・イメージとの違いなどを生じる事があります。 |
電話番号 | 03-5990-6112 |
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受付時間 | 10:00~19:00(定休日:月曜・木曜) |
Google口コミ評価 | 4.9(169件)(※2) |
熟知した認定医の施術が受けられる(※)

画像引用元:RENATUS CLINIC公式(https://renatusclinic.jp/threadlift/)
治療内容 | 糸リフト |
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費用 | VXIL 2本 ¥44,000/TEX3D 2本 ¥77,000(税込) |
主なリスクと 副作用 |
内出血・腫れ・痛み・感染・アレルギー・引きつれ・凹み・左右非対称・神経障害・皮膚の硬結・口が開きにくい等 |
電話番号 | 050-3085-9581 |
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受付時間 | 11:00~20:00(定休日:年末年始) |
Google口コミ評価 | 4.9(2,657件)(※2) |
ヒアルロン酸セットの施術でほうれい線へアプローチ

画像引用元:SWAN CLINIC公式(https://fujinka.jp/tr/faceline/thread/)
治療内容 | 糸リフト入れ放題+マリオネットラインヒアルロン酸+口横サーマジェン |
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費用 | 目安金額420,000円(税不明) |
主なリスクと 副作用 |
⾒た⽬の引きつれ、つっぱり感、内出⾎があります。ごく稀に⾎腫(たんこぶ)、感染、⽷の露出があります。 |
電話番号 | 03-3572-2622 / 03-3572-2623 |
---|---|
受付時間 | 10:00~18:00 (定休日:日曜+不定休(平日1日)) |
Google口コミ評価 | 4.9(233件)(※2) |
- 20代~
30代 - 40代
- 50代
※1 2024年5月31日、Google検索で「糸リフト 東京」「糸リフト 施術」で検索して表示される全ページを調査。
・クリニックの所在地が東京であることを確認できた:131院
・糸リフトの症例写真を掲載している:85院
・Google口コミ4.5以上、100件以上:20院
・糸リフト執刀医が「日本形成外科学会」「日本美容外科学会(JSAPS)」「日本美容外科学会(JSAS)」に所属している:4院
これらすべてを満たす3院を選定しました。
※2 口コミ高評価(すべて2024年6月14日時点)
Pono clinic…4.9(169件)
SWAN CLINIC…4.9(233件)
RENATUS CLINIC…4.9(2,657件)